神奈川県湯河原町議会は2006年12月12日の本議会で、「議会基本条例」を全会一致で可決した。同様の条例の制定は、町議会では北海道栗山町議会に次いで2番目。「町民とともに汗を流す町民協働の議会運営を行う」と誓約する基本条例は4月1日に施行される。
神奈川県西南端に位置する湯河原町(人口28000人)は隣接する真鶴町との合併協議が住民投票の結果を受けて解散。10月から町民を交えて自治基本条例の検討が始まった。 12月5日調査報告書を原田洋議長に提出。12月12日議会運営委員会のメンバーが提案者となり条例案は全員一致で可決した。 注目されるのは「議会における自由討議の拡大:町長その他の執行機関職員に対する出席要請を必要最小限にとどめ、議員間の十分な討議によって合意が形成されるように努める」と「会派の活動:町長や政党、会派の意見・方針に過度にとらわれることなく、自由な討議を基本として審議を行うよう努める」と規定した。