湯河原町議会議員 原田洋・はらだひろし

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平成21年11月27日 一般質問  原田洋(町議会に於ける質疑応答)

●子育てプランについて(支給額、生みやすい施策、働く環境)
●コミュニティバス朝6時台の増発を要望
●高齢者福祉の対策について(介護保険制度の利用数、ひとり暮らし世帯、健康対策)
●民生委員の増員または地域配置替えを要望

【質問】:原田 洋
  国では、この寒さを吹き飛ばす熱気で、政権交代後のマニフェストの実行にすべ<、新たな手法として、事業仕分けを行い、予算の見直しなどを行っております。しかしながら、大幅な税収の落ち込みが見込まれる中、税収と同額程度の国債による依存、日本の予算は危機的な状況と言えます。
このような中、日本は先進国の中で、最も出生率が低下した国で、このまま少子化が進むと、日本そのものの存亡にも関わり、日本が直面する最大の課題となっております。

一方、地方公共団体も、基幹税収の落ち込みにより、厳しい財政状況が続いており、直接地域住民と接する地方公共団体は、地域住民からの要望に耳を傾け、諸施策を実行しなければならず、国以上に厳しい状況に置かれております。
我が町の基幹産業である観光は、長引く不況と観光ニーズの多様化等の要因から、低迷状況にあり、また高齢化が高く、坂道なども多く、高齢者の日常の買物等にも、不便を感じる方が多くあるところであります。
財政が厳しい中、町長は就任して、2年半を経過しましたが、今年の年頭の挨拶の中で、行財政改革の更なる推進と、元気回復プランを掲げておられます。
この元気回復プランの第1に、子育ての応援プラン、第2に義務教育の応援プラン、第3に高齢者の応援プラン、第4に活気あふれるまちづくりの応援プラン、第5に自然と環境の保全と観光資源の有効活用と、どれもが町の最重要課題であると、私もこのプランは高く評価するものであります。
財政の厳しい中にあっても、このプランの目標に向かって、行政と町民が役割を分担しながら、進んでいってほしいものであります。

少子高齢化について、大きく2項目の質問要旨についてであります。
町長は、子育て支援を重要施策に掲げ、その中で第三子以降の子どもに対し、子育て支援給付金を支給する事業を実施していますが、その施策についてお尋ねします。

高齢者の福祉対策 高齢者の福祉対策


第1項目
第1点:支給対象となった子どもの人数と、子育て給付金の支給額はどのく゛らいあったか。また、今後の支給対象者数と支給金額は、どのぐらい見込んでいますか。

第2点:町長は、子どもを産みやすくするため、新たな施策を講じるお考えはありますか。

第3点:子どもを多く産んでいただくためには、若い人たちがこの町で働ける職場が求められていると,思います。何か対策を考えていますか。

第2項目
高齢者福祉対策について、質問いたします。今年1月1日現在の本町の人口統計によると、65歳以上の高齢者の率が30%に近づいています。もちろん、年老いても、元気で丈夫な方もたくさんいらっしゃると,思いますが、反面、介護を必要とする人も多いと思います。次の点について、お伺いします。

第1点:65歳以上の人で、介護保険制度を利用している人数はどのぐらいですか。

第2点:ひとり暮らしのお年寄りの世帯は、どのぐらいありますか。また、その方々への生活相談や健康指導などは、どのようにされておりますか。

第3点:お年寄りの健康対策として、家から外に出ることにより、他人との会話や歩く運動にもなり、笑顔の生活が送れることは大事だと考えていますが、さらに外出を促すような施策をお考えですか。

【回答】:冨田町長
  第1項の「子育て支援について」のご質問のうち、
第1点の「支給対象となった子どもの人数と支給額はどれくらいあったか。また、今後の支給対象者数と支給金額は、どれくらいを見込んでいますか。」とのご質問でございますが、平成19年度中に誕生した、育成給付金対象となるお子さんが31人、平成20年度に誕生した、誕生給付金対象となるお子さんが15人、平成21年度に誕生したお子さんにつきましては、平成21年11月15日現在で13人の、合計60人となっており、支給額は総額で1,400万円でございます。
今後の支給対象者数につきましては、来年の平成22年度から、この事業の最終年度である平成26年度末までの問に、新たに225人を予定しており、支給金額は最終年度に誕生したお子さんの入学給付金までを含め、2億9,350万円を見込んでおります。

第2点:「町長は、子どもを産みやすくするため、新たな施策を講じるお考えはありますか。」とのご質問でございますが、町では昨年10月から、小児医療費助成事業の対象年齢を、3歳未満から小学校就学前まで引き上げ、また、今年度中には、子育て中の親が子どもと一緒につどい、育児相談などができる施設として、利用者が増えております子育てサロンを、分庁舎の6階から、より広い2階へと移設いたします。
さらに、平成20年度から始まった、生後4か月までの乳児がいる家庭を訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」、児童の放課後対策のための「放課後児童クラブ」、乳児期や妊産婦の健康対策などの充実を図っております。
今後は、身近な地域での子育て支援サービスによる心理的、身体的、経済的負担感の軽減が図られるよう、新たな政府の体制のもと、国・県への提言等も含め、取組みを進めてまいりたいと考えております。

第3点:「子どもを多く産んでいただくためには、若い人たちがこの町で働ける 職場が求められていると思いますが、何か対策を考えていますか。」とのご質問でございますが、近年の社会情勢、景気の悪化などにより、町の基幹産業である観光産業も低迷しており、高齢者から若年層まで失業率が高まる傾向や、フリーターなど不安定な就業形態の増加も見受けられ、企業の採用面においても、パート、アルバイト、派遣等の非正規雇用の割合が増加しております。
そのような中で、町内での就労ということになりますと限界もございますので、熱海や小田原はもちろん、近隣の通勤圏内での雇用促進を考え、ハローワークや企業等との連携、協働をより一層進め、子どもを産み育てることを、地域社会全体で支援する環境の整備を、推進してまいりたいと考えております。

第2項:
「高齢者の福祉対策について」のご質問のうち、
第1点:「65歳以上の人で、介護保険制度を利用している人数は、どのくらいですか。」とのご質問でございますが、まず、平成21年10月1日現在の本町におけます高齢者の状況は、人口は2万7,827人、世帯数は1万2,846世帯、65歳以上の高齢者の方は8,371人で、高齢化率は30.1%となっております。
ご質問の介護保険制度を利用している方の人数についてでございますが、介護保険の認定者数は1,132人で、65歳以上の高齢者の方に占める割合は13.5%となっております。このうち何らかのサービスを利用している受給者数は956人で、サービス利用の内訳は、居宅介護サービス706人、地域
密着型サービス54人、施設サービス196人となっており、介護認定者数に占める介護サービス利用者の割合は、84.5%となっております。

第2点:「ひとり暮らしのお年寄りの世帯数は、どのくらいありますか。また、その方々への生活相談や健康指導などは、どのようにされていますか。」とのご質問でございますが、ひとり暮らしの高齢者数につきましては、把握できておりませんが、住民登録上での65歳以上の一人世帯数は、世帯分離をされている方や施設入所者を含め、2,478世帯となっております。
また、本人の希望により、民生委員等を通じて、町のひとり暮らし老人の登録をされている高齢者数は、8月現在、344人となっております。
ひとり暮らしの方々への生活相談や健康指導につきましては、ひとり暮らしの方を対象にした、特別な施策は実施してはおりませんが、「心配ごと行政相談」や「特定健康診査」、また、介護課内に設置されております、湯河原町地域包括支援センター職員による、高齢者の総合相談業務など、相談内容により、福祉課や保健センターとも連携し、対応しております。

第3点:「お年寄りの健康対策として、家から外に出ることにより、他人との会話や歩く運動にもなり、笑顔の生活が送れることは大事と考えますが、さらに、外出を促すような施策はお考えですか。」とのご質問でございますが、。高齢者の方の健康対策につきましては、歩くことや体を動かすことなどが大事
であると、私も考えております。生きがい活動として、「趣味のサークル」、「地域のためのボランティア活動」、「生きがい事業団での就労」などの活動をされている高齢者の方につきましては、特別な施策の実施は必要ないと考えておりますが、「近所に話し相手がいない」、「特に趣味もなく、家に閉じこもりがち」などの高齢者の方々につきましては、何らかの施策の実施が必要であると考えております。
町では、平成17年度から城堀会館におきまして、「自宅の居間でくつろぐような雰囲気の中で、一日を楽しく過ごしていただける場」の提供として、ミニデイサービスを実施するグループリビング事業をスタートさせました。
当初は、町職員による、月2回程度の運営でありましたが、支え合う地域社会を形づくるため、平成20年度・21年度の2か年で、ボランティアである介護予防サポーターを養成し、グループリビング事業の拡充を図ってまいりました。
今年度から、毎月第1・第3火曜日の「ミニデイサービス」に加え、第2火曜日の午前に「囲碁・将棋」、午後に「カラオケ」を、第4火曜日に「健康マージャン」を実施し、従来の月2回から月4回へと実施回数の充実を行っており、これも40人の介護予防サポーターの皆様のご協力のおかげであると考えております。
さらに、今年度は、高齢者の方に限らず、広く町民の方々を対象に、自分の体力に合わせた運動が体験できる「公園体操」を、桜木公園におきまして、6月から毎月1回開催し、毎回40人〜50人の方にご参加いただいております。
また、私も一度参加させていただきましたが、町民の方の自主的な活動として、平日の朝6時30分から、海浜公園におきまして、ラジオ体操を実施しており、このような活動が今後も末長く継続されることが大切であると考えております。

【質問】:原田 洋
1点目の回答ですと、3人目の子どもに対して、町長の施策による子育て給付金の出費が当然あった訳ですが、今年および前年で3人目の子どもどもが生まれた実質数。および3人目の子どもについての3月までの見込みは、どういう状況にありますか。

【回答】:福祉課-柏木克己
  この子育て給付金につきましては、第三子以降のお子様の誕生に際しまして、お祝いと親の経済的負担の軽減という意味で創設をされましたが、創設以前は、およそ、年間第三子以降のお子さんの数は、30名前後ということで想定をしておりました。
それに伴いまして、計画を組んだわけでございますが、この対象となりました平成19年度の数でございますが、28名でございました。それから、平成20年度につきましては、若干落ち込みまして、16名ということでございました。それから、現在ですが、年度途中でございますが、13名の、11月現在で13名の届出がされておりまして、また最近になってまた、3名ほど出てきておりまして、若干ちょっと、今年度は持ち直しているのかなというようなところでございます。

【質問】:原田 洋
  今のところは、大きな効果は見られないようですけれども、これを持続して、さらに子どもの出生を多くしていただきたいと思います。
もちろん、このお金をあげるから、子どもを産みなさいと言うことではなく、子育て支援という施策が、片手落ちにならないよう、来年、再来年に子どもを確実に増やしていけるような施策を、町長にお願いしておきたいと思います。
次ぎに、子どもが実際少なくなったと言われていますが、小学校で10年くらい前から、いまの現在の小学生数、および昨年の入学生の状況をどの程度減っているかを把握しておりますか。

【回答】:教育委員会事務局長-高橋茂雄
  10年前に比べまして、約200人ほど減っております。

【質問】:原田 洋
  全国的のも減少傾向ですが湯河原町だけは、ぜひ、がんばっていただきたいと,思います。
そこで、子どもを産むんだ結果において、育児にかかる費用負担増、あるいは育児時間の増加、ということから、どうしても子どもを産むことを多少敬遠しがちになると思います。そのような中で、お母さんが働きながら、子どもを学校に、少し長い時間置いていただけるという、学童保育などの状況については、現在どのような状況になっておりますか。

【回答】:教育委員会事務局長-高橋茂雄
  現在のところ、湯河原小学校、定員45名のところが47名ございました。当初は、51名でございました。4月現在ですね、いまのところ減っています。
吉浜小学校におきましては、定員40名のところが36名、東台福浦小学校は、定員15名のところが9名でございます。若干この出入りと言いますか、退所する家庭もございました。

【質問】:原田 洋
  100人近い子どもが入っているわけで結構なことだと,思います。二、三年前には、子どもを産むためのお産をする場所がないということが毎日のようにテレビで報道され、時には、妊婦のお母さんが亡くなる、遠い病院まで飛行機で運ぶなど、安心してお産ができないというような報道がありましたが、最近はそのような話は聞かなくなりました。これは、医師が増えたか、産院や病院が増えたのか、あるいは湯河原町のように、お産の数が減ったため、あまり騒ぐ必要がなくなったのか、その辺の分析はされてますか。

【回答】:福祉健康部長-北村 満
  全国的な調査等はいたしておりません。それと、救急に関しては、そのような顕著な場合には報道がされていると思いますが、二、三回で受け入れの医療機関が見つかった場合等は、たぶん報道されてないと。
また、以前、お産難民という言葉が使われたように、医師不足から県立病院等でも、産科を閉鎖するということがありましたが、現在、近隣、湯河原の方ですと、熱海、函南、小田原、足柄上郡、そういうところで出産をしてるというふうに把握をしております。

【質問】:原田 洋
  妊産婦について、過去に国や町が5回の妊婦健診を実施していたわけでが、現在は14回の健診を受けられることになっているようですが、妊産婦は全員が妊婦健診を受けているのか、詳しい状況などご説明ください。

【回答】:福祉健康部長-北村 満
  以前保健センターにいたときは、前期・後期の2回というのが、最初妊婦健診でした。その後、回数が増えて、21年度からは14回という形になっております。
それで、全員が全員かと言うか、把握の仕方が難しいんですが、ほぼ100%に近い方は、というのは、妊娠届を出された方に対して、母子健康手帳をお渡しし、その妊婦健診の助成券もあるという形ですので、その妊娠届を出された方については、ほぼ100%に近い方がされているというふうに理解しております。

【質問】:原田 洋
  子どもを多く産んでもらうというのは町長の趣旨であり、議員の当時からも、常に口にしていられたことですが、何としても、若い人がいなくては、湯河原で3人目の子どもを産むことは、なかなかできない話ですから、3人目の子どもの優遇をしてくれるということは町民の最大の喜びです。
そこで、若い人の就職先、あるいは働く場の確保について、どのような解決策があるか町長のご意見をお伺いします。

【回答】:冨田町長
  ご指摘のとおり、やはりそういった、1番目の最初のご答弁の中にも入れさせていただいたように、やはりそういった働く場所が、いま非常に減ってる、また、働きたくても、長い時間、たとえばパートもできなくなっていくという、こういった状況は、私も把握をしているところでございます。

【質問】:原田 洋
  そこで、私町長にお願いと提案があります。町長が湯河原から小田原や、近隣の都市へ通勤、お勤めして、湯河原に若い人を定着させたいというお考えがありました。
そこで、いま、発展地域は、川堀・鍛冶屋・吉浜方面に新しい家が建っておりますが。そこに住むのは、ほとんど若い人です。従って、住民のために、コミュニティバスを、平成11年ごろから走らせてもらっておりますが、そこに住む人達が、通勤のしやすい、朝六時台の通勤時間帯に、バスを走らせていただくことを提案したいと,思います。
サラリーマン家庭では、奥さんは旦那さんがお勤めに行くため、駅まで送っていく、そして帰宅し、子どもにご食事させて出す、それから自分がパートに出ていくという、過酷な日常生活を現実強いられてるわけです。これを、お父さんがバスで行ってくれれば、子どもに食事を与えた後、直ぐに勤めに行くことが出来る。これで楽になり、もう1人、3人目という話にもなっていくわけです。町長のお考えをお聞かせください。



【回答】:冨田町長
  一つの応援の方法として、コミュニティバスの時間帯を、一度見直したらどうかという、こういったご趣旨のご質問ではないかというふうに思って、回答させていただきます。
これは子育てだけではなくて、高齢者、いわゆる交通弱者の方々にとっても、やはり必要な視点ではないかというふうにも,思います。そういった中で、このコミュテイバスのこの事業、事業のスタートの段階においては、町の負担をする中で、いま事業が独立採算的な、非常に安定的な事業ベースになってきております。
しかし、そういった中で、さらなる需要という中で、この安定的なこの状況のバランスを、やはり崩すことなく、そういった増便と言うんでしょうか、増発と言うんでしょうか、そういったことはやはり一度、時間帯をよく考えて、それが子育て、また交通弱者の方々の足となるという、必要性があるということであれば、これはやはり、やらない理由というのは見つからないというふうに思っておりますので、そういった、更なる調査等を、まず進めてみたいというふうに,思っております。

【質問】:原田 洋
  国も、「コンクリートから人へ」と、いまの政権が一生懸命唱えているところですので、ぜひ湯河原町もよろしくお願いします。
続いて、高齢者に対する質問をしたいと思います。湯河原の高齢化率は30%に達し、国全体として22%ぐらいの高齢化率かと思います。今後、これを下回ることは考えられず。この先31,32%と上がっていくと思います。
高齢者が増えていくことは避けられないが、高齢者が元気で生き生きとした生活を、一人でも多く実現できることを、行政としては考えていかなくてはならない問題だと思っております。
そこで、毎年、関東何々ゲートボール大会、去年もゲートボール大会を実施しましたが、本年はどういう理由でできなかったのか、お聞かせてください。

【回答】:教育委員会事務局長-高橋茂雄
  ご承知のように、ゲートボール大会につきましては、終息と言いますか、趣向も変わってきている中で、湯河原町では開催しなくなりました。
ただ、それに代わるスポーツとしまして、いまグラウンドゴルフというものを、発展的に推奨してございます。ゆくゆくは、協会を立ち上げて、神奈川県の協会に属することによりまして、関東甲信越静、この地域に、そういうグラウンドゴルフ協会がございますので、そちらの方を湯河原町に招聴して、観光にも役立てたいなという考え方でおります。

【質問・要望】:原田 洋
  公園の体操について質問します。桜木公園でインストラクターを呼び、1時間半体操を指導し、多くの皆さんが体操に励んでおり非常に人気があります。川堀や鍛冶屋から来ている方もいるようです。
そちらでも、こういうことができないかという提案がありました。インストラクターを呼んでの実施が不可能な場合、ボランティア方の指導で、健康な老人をつくるための指導をしていただいて、集まって体操ができれば良いと,思いますので要望しておきます。

シルバースポーツ大会など恒例行事ですが、湯河原の高齢者は30%を超しますが非常に集まる老人が少く、急激に減っているように思います。今後も続けたいのですが、老人会も、会員が減少しておりますので、今後はシルバースポーツも、「一般の部」というプログラムをいくつか作り、出場しやすくし、さらに知人友人を通して老人会への勧誘運動を展開するなどの要望をしておきます。

次ぎに「町民運動会」について質問します。以前、私の一般質問で、中学校の校庭で開催してはどうかという提案をしましたが、当時の町長は、工事完成後の海浜公園で開催したいという回答でしたが、いまも相変わらず、運動公園での開催となっております。運動公園はご老人を朝方バスで輸送しても、夕方までは帰ってこられない状態です。したがって利用者が少ないうえ、今年はバスが出てません。
このようなことから、今後は中学校の校庭で開催できれば、地元住民が大勢詰め掛けると思います。子どもと孫、親子三代で楽しめご老人も参加できる。ぜひこれも要望しておきます。

次ぎに、老人救急について消防長に少しお尋ねします。老人が救急車を利用することが多いと思いますが老人(独居老人も含む)の出動回数、についてお聞かせてください。

【回答】:消防長-秋山栄作
  平成20年中における、湯河原消防管内の救急件数は2,319件で、搬送人員は2,213人でした。そのうち、高齢者65歳以上の搬送は、1,341人で、60.6%でした。
また、ひとり暮らしの高齢者の自宅からの救急搬送件数は、35件でした。町内別では、湯河原町が975人で44%、真鶴町で279人で12.6%、熱海市泉地区で87人で3.9%でした。

【質問】:原田 洋
  消防ではひとり暮らしの高齢者について名前その他の情報を、把握されてる部分がありますか。お聞かせください。

【回答】:消防長-秋山栄作
  把握をしております。

【質問】:原田 洋
  町内の、各施設にAED、(人工蘇生機)を設置しておりますが何個ぐらい設置しているか、その点検、検査などの実施についてお聞かせください。

【回答】:消防長-秋山栄作
  湯河原町内でのAEDの設置状況につきましては、33か所と消防では把握しております。それで、点検等は消防では実施しておりません。

【質問】:原田 洋
  AEDを使って、老人が助かったっていう実例がありますか。お聞かせください。テレビ報道などによると一部の製品に不備があり、製造会社が修理や回収したと聞いておりますが、製品に欠陥などないのか十分注意していただきたいが。

【回答】:消防長-秋山栄作
  高齢者の蘇生につきまして、平成20年中における、心肺停止症例の蘇生対象者は67名おりました。そのうち高齢の傷病者は59人と、全体の88%を占めておりまして、AEDを2回使用しましたが、心拍再開、心臓が動いたっていうことはございませんでした。

【質問】:原田 洋
  AEDは寄附なども含め三十数台設置されていると思いますが、まずは健康管理が大事であります。
町では以前玄関を入ると、血圧の測定器がありましたがいまはないようでしたので確認したところ「保健センター」にあることが判りましたが、設置場所を明確にしておく必要があります。
高価なAEDを三十数台置くに越したことはないですがAEDよりも血圧計を公共施設に設置していただくことを要望します。

一例として、岩手県の沢内村では、1961年に、雪深い山を抱えた村のため無医村になり、産まれた子どもが亡くなる。お年寄りも長生きしない村でした。当時立候補した深沢町長は医療費無料、子どもの医療費も無料としたところ翌年、病死が一人もなくなり、いまだに伝統で残っている町です。

病気予防というものは目に見えないが、一番大事なことなんですね。ですから、健康な人でも通りかがり血圧計があれば簡単に健康状態をチェックできます。実は私もこれを利用して異常に気づき早速医者へ行き大事にならないで済んだ人を知っています。血圧計はAEDほど高価でなく35か所もいらないと思います。まず1台から始めてはいかがでしょう。

現在湯河原町の介護を必要とする高齢者、および老人ホーム等施設への入所者、デイサービスや訪問サービスを受けている数はどのぐらいあるのかお聞きします。

【回答】:介護課長-柏木 晃
  施設でございますけれども、いろんなサービスがある事業所がございますので、主だった事業所の数だけですが。
まず、介護保険を利用する際に、ケアマネージャー、まずそれを決めなければいけませんが、ケアマネの事業所、これが町内が10か所です。それから、ヘルパーの事業所、これが8か所。有料老人ホームが1か所、ゆうゆうの里です。認知症、いわゆるグループホーム、これが2か所。介護老人保健旋設、ニユーライフ湯河原です。これが1か所です。介護療養型医療施設ということで、湯河原中央温泉病院、湯河原胃腸病院の2か所です。
それから、いわゆる特養、介護老人福祉施設がシーサイド湯河原と、湯河原老人ホームの2か所でございます。

【質問】:原田 洋
  特養ホームに入所を希望する場合、待機者が100名いるそうですが実態はどのぐらいの待機者がいるのですか。

【回答】:介護課長-柏木 晃
  以前の数字になるんですが、シーサイド湯河原で100人、それから湯河原老人ホームで200人、これは町内・町外含めての数字でございます。

【質問】:原田 洋
  私この度、7か所の施設を取材してまいりましたが、トイレなどの介護も場合によって3人で手のがかかる人も、要介護1ということでした。できれば再審査をするなどの疑問も抱きました。ある施設長からお聞きした話ですが、生活保護を受けている方で町内に身内の者がいない方の家族代わりという気持ちで接していることを聞き嬉しく感じました。そのことに対して非常に感謝されていることを聞き「働く者の励みです。」と言っておりました。

消防ではひとり暮らしの方の把握はしてると言いますが、実際には、個人情報等あり、全ての把握はできないと思います。その解決方法として民生委員の方に、お願いせざるを得ないと,思います。民生委員の数は53人ですが、それを湯河原単独で60人に増やすことは可能かお伺いします。

【回答】:福祉課長-柏木克己
  人口規模に応じて定められております。

【質問】:原田 洋
  現在、民生委員の配置で、山の手の家が点在していている地域、たとえば長銀分譲地や高島屋分譲地の民生委員は誰かと聞いたところ、かなり遠方の町の方が担当していました。
ひとり暮らしの老人を把握すると言っても、なかなか容易ではないと思います。さらに、マンションなどでは一人くらしの方は、隣人との交流がない、人が住んでいるのかわからない事も多く、マンションの中に民生委員を1名設置するなど暮らしの管理ができればと思います。

最後に健康で、湯河原町に住んでるが、なかなか湯河原の温泉を利用しない、鍛冶屋、川堀など遠方の人はなおさら利用しないのが実情です。
いま旅館業界は大部屋、宴会場などは空いている日が多いです。旅館の経営者にもう少し奮起していただき、昼間なら10人集まれば迎車付き、カラオケサービス、温泉に入り放題で1,000円〜1,500円で楽しめるなどの、地元優遇の企画なども必要と思います。住んで良かったと思える町にするために…以上

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