湯河原町議会議員 原田洋・はらだひろし

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平成13年6月6日 一般質問  原田洋 (町議会に於ける質疑応答)

●幕山公園の誘客について(つり橋の要望・仮設トイレの増設)
●消防行政について
●救急車の出勤に関する質問

【質問】:原田 洋
  幕山公園についてと消防行政全般について、質問いたします。
米岡町長は、地方新聞との新春対談の中で、「財政難は今後も続くとしながらも、ときには金銭的音痴になることも必要だと思う。住む人・町民に夢と希望を与えることも、重要な職務だと思う。」と語り、現に四季彩の町づくりとして、幕山に梅、城堀にあじさい、星ケ山にさっき、池峯をもみじとさくらの郷にと次々に計画を実現され、また各区に花づくり委員会を設けるなど、「住む人が快適で、訪れる人を温かく歓迎できる町にしたい」と語っております。自然を活用し、潤いのある町づくりを推進し、さらに観光立町としての強い情熱を持ち、その行動を高さく評価し、大いに賛同するものです。私も湯河原町の基幹産業である観光に、深い関心と限りない情熱を持つ1人として、従来の温泉だけの観光地でなく、地性を生かした観光地づくりが必要と考えます。

我が国は、世界でも有数の温泉国であり、温泉地は国民の保健休養地として、極めて重要な役割を果たしています。さらに今後は、長寿社会の到来、余暇時間の増大、都市化の進展等の社会構造の変化及び国民の自然とのふれあい、嗜好、健康への関心の高まり等を背景として、温泉地の果たす役割は、一層重要なものと考えます。温泉には、3つの機能・利用方法があり、休養・保養・療養の3つで「3養」といわれています。
ところが今日、多くの温泉地はこうした「3養」の目的よりは、観光的利用に著しく傾斜しており、特に戦後の経済発展等から、、温泉地が観光旅行の宿泊拠点となり、一泊滞在型の団体客を多く受け入れてきたために、温泉地はまさに歓楽地と化し、温泉そのものの意義は軽視されてきたと、関係図書に書かれています。自然環境の豊かな温泉地に行っても、直接自然と接する人はまれで、ただ温泉に入り、食べて飲んで帰るか、せいぜいゴルフをするぐらいである。

近年、「癒し]という言葉が多く使われるように、日常生活の喧騒から逃れ、心身をリラックスさせ、ストレスを解消する上で、温泉に入ることは極めて効果的であり、しかも温泉に入るだけでなく、自然環境の中で休養し、木々の中を歩くことは、その効果を一層大きくするといわれています。そこで、緑豊かな地性を生かした湯河原温泉の「3養」の体感の場としてい訪れた観光客が積極的に自然環境と接するように、導いていくことが必要ではなかと思います。
このような観点から、自然環境を生かし、年間を通じて、温泉観光客の誘客につながるような、幕山梅林の整備の方向性について、お尋ねします。

第1項
第1点:本年も梅の宴が盛況に開催され、念願だった道路も、関係者のご努力により拡幅と駐車場も整備され、入場者が前年を上回ったと聞いております。道路拡張及び駐車場の整備により、渋滞等がどのように緩和されたか、お伺いします。

第2点:平成10年9月定例会で質問した、来園者用仮設トイレは増設されましたが、出店者から仮設トイレを仮設店舗近くに設けてほしいという声がありますが、設置するお考えはあるか、お伺いします。

第3点:前回にもお聞きしましたが、梅の木の開花寿命は、平均50年余りと聞いております。湯河原町の基幹観光資源であるこの梅林を永続的にするためにも、継続的に補植が必要と思いますが、これまでに行われた対策並びに今後どのようなお考えをお持ちなのか、お伺いします。

第4点:梅林の開園時期が早いのではないかとの声もあり、近隣での開園時期を考慮すると、早咲きの樹種を植栽してはどうかと思いますが、また他に考えをお持ちかお伺いします。

第5点:黄金松農道に面した梅林右側横のヒノキ林により、梅園が見えにくくなっているとの声があり、所有者と協議し、景観を考慮した間伐をお願いしてみてはどうかと思いますが、お考えをお伺いします。

次に、湯河原温泉を核とした通年の誘客の場として、この幕山公園を自然遊園地として拡大し、春休みや夏休み、また祝祭日を温泉客が気軽に楽しめるところとして、浄水場下流側に公園内道路と黄金松農道を結ぶつり橋を設け、高さと揺れの中の緊張感を、訪れる家族や友人とのふれあい等の場としてはどうでしょうか。
また、橋がかかれば、近隣には民営の駐車場やマス釣り場などもあり、この地の活性化がさらに図られると思うが、今後つり橋をかける考えがあるか。また、過去に検討された経過があるか、お尋ねします。
最後に、年間を通じて、幕山梅林を核とした観光客の誘客につながるような計画を検討されたこどがあるのか、また今後どのような計画を考えられているか、お伺いします。

幕山公園の誘客について 幕山公園の誘客について


第2項
消防行政についてお伺いします:常日頃、消防職員・消防団員の皆様におかれましては、尊い人命の安全と財産を守るため、消防行政に日夜献身的に精励され、町民が安心して日々を過ごせることに感謝しております。さらに安全で快適な町を目指すために、今後の消防行政についてお伺いします。
このたび湯河原町女性防火クラブが発足されたと聞きますが、今後の運営と意義についてお伺いします。
次に、昨年から今年にかけて、火災、特に建物火災が多く発生し、先日も中央地区で、高層マンションの住宅火災があり、さらには大規模地震の発生が危倶されているが、当町の消防力は、災害に対し、十分に対応できる体制が確立されているかについて質問します。

第1点:近年救急出動は、年々増加傾向にあると思われますが、奥湯河原分署と真鶴分署に救急車を配備したことにより、どのように出動件数が変化し、現場到着時間の短縮が図られ、その結果従来と比較して、蘇生率がどのように変化したかお伺いします。


第2点:赤パイ隊の活動状況と今後の運用について、お尋ねします。平成9年に配備された赤パイ隊の活動状況と、この導入効果と今後導入効果をさらに高めるための方法を、どのように考えているか、お伺いします。

第3点:消防団への入団状況と募集の方策についてお伺いします。消防団員の入団状況は、年々厳しくなっていると聞いております。現在の入団状況と、入団に対する勧誘の方法についてお伺いします。
最後に、宮上第2分団が全国繰法大会で、第6位に入賞されたことに対し、心からお祝い申し上げまして、私の壇上での質問を終わります。

赤バイク隊設置について 女性防火クラブについて


【回答】:米岡町長
第1点の質問の幕山梅林の整備の方向性の第1項目、第1点目の道路拡幅により、渋滞等がどのように緩和されたかでございますが、関係者のご理解・ご協力を得て、旅館まきやま荘の前の道路を拡幅することができましたので、仮設信号機による交互交通区間がなくなり、上下する車の通行がスムーズになりました。
また150台以上の駐車スペースが新設されたことによりまして、海岸埋立て地の駐車場が使用できなくなりました影響を、最小限にすることができました。
また、駐車場をより梅林近くに集約することができましたので、町道の渋滞をかなり緩和することもできました。

第2点:仮設トイレを設けることについてでございますが、平成13年度の梅の宴実行委員会で検討してまいりますが、出店者用のトイレの設置ではなく、来園者用の仮設トイレの設置が中心となってくると思います。

第3点:梅林のこれまでに行われた補植対策並びに今後どのような考えをもっているかでございますが、平成10年度には50本、平成11年度には200本を補植いたしました。今後も梅基金等を活用して、整備をしてまいります。

第4点:早咲きの樹種の植栽と他に考えを持っているかでございますが、早咲きの品種にはいろいろあるようでございますので、本町の気候も考慮し、場所も限られておりますので、専門家の意見を聞きながら、補植を考えていきたいと思っております。

第5点:ヒノキの間伐等をお願いしてみてはどうかでございますが、本箇所は民有林であり、その所有者が除伐または間伐をする予定でございますので、できる限り早期に処理をしていただくよう、 お願いしてまいります。

第2項:つり橋の設置について、今後つり橋をかける考えがあるかどうかでございますが、ここにかけるつり橋となりますと、観光色の濃い施設になり、通常以上に安全,性を考慮した頑丈な橋の構造が必要で、両道路の高低差や護岸が未整備であることから、つり橋を設ける考えはいまのところございません。
また、過去に検討したことがあるかでございますが、この場所ではございませんが、2人程度が通行できる幅員のつり橋を検討したことがございます。このときのつり橋の概算工事費は、約9,000万円を要し、厳しい財政状況と県の許可が難しいために、断念したところでございます。

第3項:年間を通じて、幕山梅林を核とした観光客の誘客につながるような、計画の検討についてでございますが、この地の地性を生かし、四季を通じて来園者を迎え入れるため、平成9年にイロハもみじを1,300本、本年の3月には山桜162本を、「夫婦の桜を植える会」と連携して植樹を行いました。今後も地性を考慮して、継続的に山桜を植栽してまいりたいと考えております。
これらの木々が大きくなり、訪れる観光客が増えてまいりましたら、地元農産物に付加価値を付けて販売し、単に商品の販売だけではなく、顔の見える人と人との交流を交え、安心安全を全面に出すなど、年間を通して滞在型観光につながるようにしてまいりたいと考えております。

第2項の質問:消防行政につきましては、消防長の分野でございますので、答弁は消防長にさせていただきますが、なお一般行政に及んだものにつきましては、私から回答させていただきますので、よろしくお願いいたします。

【回答】:消防長小澤 稔
  ただいま町長のお言葉にございましたように、消防行政の関係でございますので、私の方からお答えをさせていただきたいと存じます。
まず、湯河原町女'性防火クラブについてでございますが、湯河原町女性防火クラブの発足式を6月20日に予定しております。運営につきましては、クラブ員女性の協力を得て、住民が安心して暮らせる、安全で災害に強い町づくりのため、消防機関と地域の連携を密にし、また防火・防災リーダーの一員として、火災予防思想の普及啓発、初期消火技術の習得、応急手当の普及啓発などの活動を通じて、防火安全を推進するとともに、災害等から地域を守り、明るい安全な地域を築くため、これらの活動や事業計画に基づきまして、運営されていくかと期待しておるところでございます。
女性防火クラブ設立の意義につきましてでございますが、安全な町づくりを推進する上で、女性の参画が必要不可欠であります。特に平成12年度中におきます、管内で発生した全火災の約64%が建物火災で、大半が住宅火災となっています。この住宅火災対策の1つとしても、日頃家事に従事することが多い女性の協力を得て、防火講習・救急講習を通じて、防火・防災に関わる知識と技術を習得されたクラブ員が、女性消防リーダーとして各地区自主防災組織の皆様に、率先指導していただき、自助努力を醸成するとともに、消防機関と連携しながら、隣保共助をして、災害に強い安全で安心した地域社会実現の一助として、期待するものでございます。

次に本町の消防力についてのご質問でございますけれども、本町の火災.救助.救急の災害状況は、概ね10万人規模の市町村に匹敵する災害が発生しております。また本町の地域特性として、旅館等の宿泊施設が多く、大規模地震の災害が危`奥される中、特別の消防体制の確立を図ってまいりました。現在の消防力は、これらを踏まえ、近年の都市構造及び災害実態と消防活動の実態を反映し、かつ算定に当たっては、これらの基準に従い、ポンプ車.はしご車・救助工作車・救急車・消防水利及び庁舎は、100%の充足率となっておりますが、消防職員は現有78名に対し、74.3%の充足率となっております。
しかしながら、先に述べました災害発生状況と都市構造等の急激な変化があまりない状下において、平時において消防団及び地域住民との連携により、また大規模災害においては、近隣及び県下並びに全国の消防広域応援協定が確立され、訓練も実施されている現況下の実態も踏まえ、現有消防力でも対応が可能ですので、今後施設・人員・機材を十分活用し、消防・防災の砦として、地域住民の安全確保に万全を図ってまいります。

第1点:救急車の増車したことによります、現場到着時間の短縮化と蘇生率のご質問でございますけれども、その効果についてでございますが、平成12年の救急出動件数は2,149件であります。奥湯河原分署に救急車を配備したことにより、うち403件を出動し、以前なら本署から出動し、現場到着まで六、七分を要しておりましたけれども、現在は平均で5分21秒と短縮が図られました。また、真鶴分署に救急車を配備しましたことにより、真鶴町への救急出動は、本署から平均8分を要しておりましたけれども、現在26秒とこちらも短縮が図られました。
蘇生状況につきましては、救急救命士による心肺停止者に対しまして、高度救命処置を実施し、1カ月後の生存状況は、国の統計数値の倍に当たる13.3%となっておりまして、3件につきましては、社会復帰を果たしております。また、本署・奥湯河原分署・真鶴分署の管内で、年間約2人〜3人が生存し、確実にその実績が図られております。

第2点:赤パイ隊の活動状況と、今後の運用についてでございますが、平成9年に配備されました赤パイ隊の活動状況は、平成12年におきましては、火災出動15件、うち建物火災に12件出動しております。この他、たき火の不始末等の危険排除出動38件、防火・防災広報巡回49件、計102件に出動しております。
出動に当たりましては、ポンプ車よりも早く現場到着することができますので、初期消火とともに災害状況の把握と必要消防力の判断等、広範囲な効力が発揮されております。また、車両火災及び住宅の初期火災におきましては、ポンプ車が到着する前に赤パイ隊の活動により、小規模な火災を鎮火させた実績もございます。
今後の運用につきましては、これらの実績及び赤パイの機動特性を活用するため、消防二輪機動隊運用規程によりまして、平時の災害・危険排除・地震災害・風水害・特殊災害等及び防火・防災活動の出動基準・任務・運用方法を定めております。さらに、町のイベント及び事業所並びに幼稚園等に出向きまして、女性防火クラブとともに火災予防普及啓発活動等に範囲を広げまして、万全の体制を図ってまいります。

第3点:消防団の新団員入団状況についてでございますけれども、現在の消防団員数は本年が役員改選期でしたので(退団者が多く、前年より16人減の205人となっております。平成13年4月1日付けの入団者は、8人でございました。対策としましては、各分団で入団者の勧誘をしております。
町におきましては、職員が団員を兼ねることは、大震災発生時に、町の震災対策に基づく災害復旧活動等に支障を来す恐れがあるため、入団を差し控えておりましたけれども、消防団への入団者がいまのような状況でございますので、町職員の消防団員への入団を認め、現在2人が分団員になっております。消防本部におきましては、消防団員募集のパンフレッを作成して、配布している他、広報等を通じて勧誘に努めております。
なお、消防団退職者の退団理由等につきましては、町外へ通勤しているサラリーマン団員が多く、平素の消防団活動が疎遠になって、同僚となかなかうまくいかなくなったり、勤務先の倒産や縮小等によります、企業側の事情によりましての転職・転勤などが余儀なくされるなどの理由によりましての退団者の慰留が、なかなか難しくなっているところでございます。また一方、若年層がおります町内事業所が少なく、消防団への勧誘が難しい状況となっております。
しかしながら、今後とも関係各位のご協力をお願いして、努力をしていきたいと思っております。
簡単でございますが、以上でございます。

【質問】:原田 洋
  幕山公園について、再質問させていただきます。
梅の宴の時期に仮設店舗ができますが、仮設店舗は何店あり、その仮設店舗に出店するためには、どのような資格が必要か、出店の申し込み方法。店舗の賃貸料などに関する資料がありましたら、ご説明ください。

【回答】:野間観光課長
  梅の宴のまず出店者の数でございますが、13店舗でございます。資格といいますと、各出店は基本的には組合等の団体の出店を認めているところでございます。
次に使用料といいますか、賃借料といいますか、それについてのお尋ねでございますが、売り上げに対し、一定の率合の負担金を徴しているということで、最高率は販売品にもよりますけれども、20%〜5%、この間に10%がございますが、3種類の率合がございます。
なお、本年は利用者が約1万6,000人ほど増えましたが、前年度と比較しまして、晴天日、いわゆる晴天な日が11年度と比べますと、大幅に減っておりまして、売り上げの方は増えておりますけれど、個々の内容では総体的に減ってるというような状況でございます。

【質問】:原田 洋
  いまの回答では、売り上げが減ったようですね。売り上げが減ったということは、いわゆる賃料というか、名目はよくわかりませんけれども、それも減っているのでしょうか。

出店者の近くにトイレがほしいという要望がありましたが前回の質問で、お客様のトイレは十分増やしていただきました。しかし出店者としては寒い時期に来園者が少ない場合お店の経費もかかり、出店する店の近くにトイレも必要ではないかという要望をしておきます。
さらに、出店、仮店舗の回り、その他空いてるところに、椅子・テーブルなどを設置すれば売上に貢献できるのではないかとおもいますが、如何お考えでしょうか。

【回答】:野間観光課長
  本年の梅の宴で、出店者からの出店協力金が増えました要因はですね、いわゆるマージン、マージンの多い20%の業種2店舗の売り上げが増えたと。逆に、晴天率が悪かったものですから、それに関連する低率なマージンのところの売り上げが減っておりますけれど、総体の協力金は約70万ほど増えたという現象でございます。
それと、椅子・テーブルを設けるということでございますが、現在も少しはございますが、13年度の梅の宴実行委員会等にお諮りして、検討していただきたいと思っております。

【質問】:原田 洋
  ヒノキ林の間伐をされるのですがこれは町の土地か、県の土地か、民間なのか、また、間伐できるという場合には、間伐したところに、背の低い草花に類する、自然に咲く花を植えれば良いとおもいますがそのようなことは考えておりますか。

【回答】:米岡町長
  民有地でございます。さらにここは保安林になっておりますので、間伐がどの程度許可になるかということも、まだはっきりわかりませんが、所有者は間伐をするということで、お話は伺っております。さらにそのあとにつきましても、できればヒノキの木を切るわけでございますから、将来それに代わるような植栽をお願いしようかなというふうに思っております。

もう1つ、先ほど課長が答えました、椅子・テーブルと関連して、トイレのことでございますが、できるだけあの店舗の回りにトイレというものは置きたくないということで、あそこには置いてございません。
それから、この賃料というのはリースであの建物を借りているという,ことで、ほとんどそのリース料に回っていきますので、町の方でそれが直接いままだ入るまでには至っておりません。したがって、賃料をもらっているから、その分をトイレとかそういうものにというような発想は、まだできないところでございます。さらに、下の方に店舗を張っているところもございますが、そこも特別なトイレがなくて、民間の運営がされているわけで、トイレがなくて嫌なところはどんどん退店していただいて結構でございますので、その辺は民間との関係もありまして、ぜひご理解をいただきたいと思います。

【質問】:原田 洋
  湯河原町は湯河原温泉を核として発展し、さらにこれを温泉場のお客様に更なるご満足を充足していただく意味からも、温泉場が今後も発展していくためにも、この幕山公園というものは、大事な場所である考えます。
そこで、町長は現況の公園整備は、どの程度とお考えでしょうか。私は90%以上は達成していると思います。ぜひ先ほど申し上げましたつり橋のご検討を希望します。つり橋というと大げさですが、現在子供の遊園地があり、アスレチックがある、あれは何年ごろできたのかわかりませんが、だいぶ以前のものだと思います。おそらく、米岡町長以前の遊園施設とおもいます。とてもすばらしい公園です。その遊園地を少し延長する考えで、遊園地から、東屋などの付近から、対岸側の黄金松農道に、1人〜2人すれ違える程度の間隔のつり橋を設置するという提案です。
いま財政難ということはよく承知しておりますがですが、ただ町長の「ときには金銭音痴になることも必要だろう」と、言っておられますように、さらなる湯河原温泉を拡大していくという観点で決して無駄な投資とは思いません。
春休み、夏休みや冬休みなど子供たちが湯河原温泉の行き帰りに寄っていく施設を拡大する意味で、通行料として100円玉を入れてそこを通っていくなど楽しい場所となります。
もちろん前にも申しましたが、反対側には有料駐車場もあり、またマス釣り場などで遊ぶ施設もあるわけで、それを有効に活用していただくことによって、湯河原に来ていただくお客様に充足を与えることになります。
それは3倍にお客様を呼ぶっていうわけにはいかないと思いますが、せめて来てよかった、また今度あのつり橋をまた渡ろう、という気持ちにさせていただきたい。
建設費には8,000万〜9,000万円もかかかる計画もあったように聞きますが、そんなにかけないでできるものであればですね、もちろん危険を冒して
はだめですが、可能な範囲内において、ぜひ町長、のお考えはないか、お聞かせください。

【回答】:米岡町長
  つり橋のことでございますが、いま現在あそこの川の右岸の整備が計画をされておりまして、調整が付けば、右岸の整備が完成するわけでございます。その中で、もしつり橋をかけるとしても、いま原田議員がご指摘の遊具のある場所、あの辺の計画は効果的にないというふうに考えております。もしあるとするならば、堰堤の近くから対岸に渡るようなつり橋というものは考えられるかも知れませんが、非常に費用が、対効果ということになりますと、果たして決断するべきかなと思っております。
それから、もっと安易なもということになりますと、なかなか県の許可というものは取れませんので、これも非常に難しいなというふうに思っております。
ご質問で、ときには「金銭音痴」っていうのは、ここには私は当てはめておりませんで、他のところで音痴になりたいなというふうに思っております。

【質問】:原田 洋
  消防長からご丁寧な回答がありましたが、救急隊が現場到着時間の短縮で蘇生率も上がったということですが、いま民間で、消防士を始めとして、救急救命士が、普通救命講習会などに啓発されて、どのぐらい受講した人が湯河原にいるのか。
それと、たまたま救命講習会でのことを知っておいたために、民間で人を助けることができたという例がありましたらお聞かせてください。

【回答】:山橋消防署長
  普及啓発業務につきましては、真鶴・湯河原町民約890人が受講されて、応急手当の普及員としての資格を持っております。
なお、それ以外に通常の止血だとか、簡易な手当ての講習会は、約2,000人ほど受講されております。そして、これらの万々が救急活動に対して、救急隊が到着するまでに約0.3%前後、出動件数の0.3%前後、簡単に申しますと1,800〜2,000件ですから、5件とか6件程度になろうかと思いますが、実際に心肺蘇生法をやって、効果を上げた事例は、1件ほどあります。

【質問】:原田 洋
  最近、県外で特に大きい火災が新聞やテレビで報道されておりますが、建築構造等にも問題があったかのように聞いてますけれども、あの種の建物は湯河原に存在するのか。また、あったとすれば何件ぐらいあるのか。それで、同時に防火のために注意とか図っておられるのか、お尋ねします。

【回答】:山橋消防署長:
  建築作業員の宿舎、湯河原の管内には3件ございます。うち湯河原が2件、真鶴が1件で、湯河原2件のうち1件は休業しております。湯河原の1件については、火気の使用の設備はございません。真鶴管内だけは火気の使用設備がございます。
そして、さかのぼれば平成6年の7月に(神奈川県下で8名が死亡する火災がありました。そのときに、県並びに労働基準監督署とともに、一斉の立入検査をしています。千葉県で最近起きました火災においても、その1週間後に立入検査を実施しました。重要な指摘事項はございませんでした。

【質問】:原田 洋
  大事故火災において建物が新建材になっており、火が逆に逃げにくい。建物内で煙燃し外に出てこないという例もあると思いますが、そういうような事例で湯河原町でも何名か死亡されてると思います。
その事故を例にとして、新しい建物であることが死亡の原因になるのか、あるいは古い建物のため延焼が早く、死亡したのか、お答えください。

【回答】:山橋消防署長
  作業員の宿舎につきましては、千葉の場合については、避難経路の問題がございました。海老名の問題については避難経路と、いわゆる新建材とかいろんな問題がございました。複合的な原因が主なものでございます。
そして、燃え方につきましては、新建材の場合は濃炎熱気ができますので、当然こもって一酸化炭素中毒になりますし、そのような過程がありますので、当消防署としてはそれらの問題を踏まえて、広報なりPR活動に努めてまいっているのが現況でございます。

【質問】:原田 洋
  最近中央地区で高層マンションの火災があったときに、はしご車が出動されたということを聞いておりますが、湯河原町では年に何回も出ることはないと思いますが、梯子車は何年ころ購入されたものか。機能として十分なのか、高層建物の屋上まで届くのか。何階ぐらいまでなら可能なのか。
たとえば10階までしか届かない場合、10階から上の階は、どういう消火作業で対応をしていくのかお聞きかせください。
また、その梯子車について日頃の訓練はしておられるのか、誰でも消防署員であれば運転操縦および消火活動にあたれるのかどうか。
さらに、赤パイは102件という、かなりの活躍をされておりますけれども、2台あれば十分なのか、さらにもう1台増やす考えがあるのか。赤バイについても、梯子車と同様に、誰でも運転操作が可能なのかお聞かせください。

【回答】:山橋消防署長
  はしご車の問題ですが、昭和55年の2月に配備されまして、約21年が経年してます。そのうち、災害と先ほど消防長が説明しました危険排除を含めて、22件出動してます。建物も13件、いわゆる伸梯率も70%に及んでます。そして、運用については、各部隊ごとに常時4名最低人員を確保して、正機械員・副機械員に欠員が生じたとしても、代替の機械員が運用できるように、常時その体制で配置してございます。
訓練については、年間業務計画が策定されてまして、特定対象物を含めたシュミレーションの訓練を主体に運用されております。そして、21年が経年してる関係で、正直いって安全率は相当下がっております。ちょっとした風で大きく揺れたり、そんな問題はありますけど、運用の安全率を100%におきませんで、80%に抑えて運用してますので、主要構造部がほんとに簡単に壊れるまでは、財政事情いろんな問題がありますので、点検・訓練を慎重に重ねながら、安全運用を図ってまいりたいと思ってます。
赤パイにつきましては、現況下の先ほど人員の充足率が75%前後ですので、さらにこれを増やして、署所の運用体制は現在のところ考えておりません。そして、2台で出ますと、とりあえず車両とか、小規模の天井まで、いわゆる初期の火災については、現実に役場の下のアパート火災も、ほんとにコタツ、畳ぐらいで消し止めてますので、現有の消防力で十分と考えております。

【質問】:原田 洋
  助役より、消防車の購入という説明がありましたが、現在自動車を購入し下取りに出すと、逆に金を出さないと持っていってくれないという例がありますが、今度消防車を購入されるということですが、前の車を下取りとして出すのですか。
日経新聞の6月1日の社会面のトップに出てるのですが、 「中古消防車・途上国で改装」とあるんですが、それが大きくは減ってきていて困っていると、入れ替えが少ないんでしょうね。湯河原町ではこの古い下取りに出すというような消防車を、どのような扱いをするのか、お聞かせく ださい。

【回答】:山橋消防署長
  ポンプ車の再利用の件だと思いますが、当町は原則的に耐用年数が来てますので、廃車の手続きを取ります。 しかしながら、議員ご指摘のとおり、日本消防協会の方で、海外の支援援助の関係で、消防協会が直して、オーバーホールしたり、修理した上で輸出をしています。その関係で、一昨年の3分団の車両については、廃車後消防協会の方に譲渡する形を取りました。下取りはお金がかかりますので、費用はすべて日本消防協会の負担になっております。

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