湯河原町議会議員 原田洋・はらだひろし

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平成10年12月18日 一般質問  原田 洋 (町議会に於ける質疑応答)

● コミュニティバスの運行について(駅→吉浜→川堀→真鶴駅→湯河原駅)
● 幕山梅園の仮設トイレ増設について

【質問】:原田 洋
  町のマイクロバスは購入後十数年が経過しており、あと何年かで更新の時期がくると思われますが、現在のバスは1千数百万円で購入されたと聞いております。国では豊かな経済社会を引き続き実現するため、活力ある社会経済環境を創出する目的で、社会全般における競争制限を緩和撤廃することを重要な政策課題と位置づけており、交通運輸関係の規制緩和も平成13年までに「乗合バス」「貸切バス」「タクシー」等で各種規制の廃止等が、昨年3月の閣議で決定されたと聞いております。
一方、他都市においては国の規制緩和の動向、影響などを考慮しつつ利用者ニーズに適した輸送サービスを提供するため、各地域ごとに地域密着型のコミユニティーバス、福祉バス等を運行している事例があると聞いております。

第1点:そこで、次の事項について質問します。
 1.マイクロバスの利用状況及び昨今厳しい財政状況で車輌更新についてどのように考えているか。
 2.マイクロバス未利用時の他への活用について、何か考えているか。
 3.交通運輸関係の規制緩和措置に対する対策を、何か検討しているか。
 4.コミュニティーバス等の運行を検討しているか。

コミュニティバスの運行
幕山公園に仮説トイレ


第2点:幕山公園の仮設トイレなどについてお尋ねします。幕山公園の梅の宴は、町当局や観光協会など、関係各位のご協力により、年々動入人口が増加し、今年も40万人以上の人出があり、不況一色の中、唯一の光明であり朗報でした。
最近は、近隣観光地でも誘客合戦が激しく種々イベントが行われています。誘客条件の1つとして環境整備をあげ、特にトイレの高級化なども進められているようです。当公園内の仮設トイレは数が少なく、増設を求められており、レベルアップを望む声も聞かれます。
特に、管理棟横の仮設トイレ前には連日大行列ができ、観光客などから不満の声が多いと聞いております。シーズンを間近に控えトイレの増設を、またレベルアップを考えているかどうか、お聞かせください。

【回答】:米岡町長
  第1点:マイクロバスの利用状況と車輔更新についてでございますが、平成9年度の運行実績は、年間112日運行しております。そのうち、県内が77日、うち町内は46日でございます。県外は関東圏がほとんどでございますが、35日となっております。目的地別運行日数を見ますと、町内運行が圧倒的に多く全体の41.1%に当たり、町内を含めた神奈川県内の運行は全体の68.8%と、約3分の2が県内:運行となっております。
次に、車輔更新についてでございますが、ご指摘のように昭和62年6月、1,420万円で購入し、11年間活用し、現在走行距離が20万kmを超えたところでございます。町では、バスの適正な管理及び安全な運転を確保するために、管理責任者及び安全運転管理者を置き、バスの整備保全に努め、バス運行に支障のないよう毎日の点検等を行っているところでございます。そのために、20万kmを超えたとはいえ、エンジンについてはいまだ数万km走行可能な状況だと聞いておりますので、数年間は現有マイクロバスの利用が可能と考えております。
また、更新しなければならない状況になった場合におきましても、現在の財政状況及び利用状況等を考慮いたしますと、現有規模、現在の中型バスの車輔更新は、見送っていかなければならないと思っております。更新する場合におきましては、26人〜29人乗りくらいのバスを500万〜1,000万円程度で、もしワゴン車ですと250〜350万円くらいと、比較的安価で購入可能ですので、小型化や利用形態等も含めまして、今後検討していきたいと考えております。

第2点:マイクロバスの未利用時の他への活用についてでございますが、質問の第4点目にございますコミュニティーバス等の運行に、町マイクロバスの活用を考えておりますので、4点目のところで、4点目のコミュニティーバスについての説明にこれをお答えさせていただきたいと,思います。

第3点:交通運輸関係の規制緩和措置に対する対策でございますが、ご指摘のように平成13年度までに生活路線の維持方策の確立を前提とした、乗合バス事業等の規制緩和が平成9年の3月の閣議で決定しております。運輸政策審議会のバス小委員会中間報告によりますと、乗合バス事業として採算性の悪い路線から、撤退に伴う住民の日常生活への影響が懸念されているところでございます。

このように規制緩和に伴いまして、地域の生活交通がどのように変化をしていくか、不透明なところがございますが、現在、町では自治省の外郭団体であります、財団法人地方自治研究機構に「21世紀に向けた活力ある交通体系システムの構築」を希望テーマとした、調査事業の要望をしているところでございます。この調査は、地域に密着した町単独の輸送サービスを実現するためのニーズの把握から、運行実施計画までを調査研究するもので、費用負担につきましても、地方公共団体が調査研究事業費の40%負担で済むということで、厳しい財政状況の中でございますが、調査希望をしているところでございます。本年中に採否の見通しがされることになっておりますので、採用の際には財政状況を配慮しながらも、予算措置を検討しながら、この問題に向かっていきたいと思っております。

第4点:コミュニティーバス等の運行についてでございますが、近年、公共交通が空白、または不便な住宅地など、または高齢者や身体の不自由な方にも安全で利用しやすいことをはじめ、地域住民の多様なニーズにきめ細やかに対応する、地域密着型のバスシステムとして脚光を浴びておりますのが、このコミュニティーバスだと思いますが、武蔵野市におきましては、「ムーバス」と称しまして、コミュニティーバスを運行し、地域・市民の足として有効に活用されているとも伺っております。当町におきましても、交通運輸システム環境が変化していく中で、コミュニティーバス運行を目的とした、町民主体の検討委員会設置とあわせまして、財団法人地方自治研究機構との共同研究事業で、コミュニティーバス等の運行計画を今後検討していきたいと考えております。

次に、幕山公園の仮設トイレの増設とレベルアップについてでございますが、幕山公園のトイレは、1日の公園利用者数を2,400人と見込んで規模を算定しておりまして、ご承知のとおり現在2か所に常設トイレの施設をしてあります。梅の宴の開催時以外の通常時には、トイレの増設や維持管理についての筈,情や要望は全くありませんので、現状の施設で梅の宴以外の時期につきましては、十分機能を満たしていると考えております。
しかしながら、40万人を超える来場者があります梅の宴の開催中には、トイレの前にかなりのお客さんが列をつくっているのは、私もその状況を目にしております。毎年行事が終了すると同時に、出店者やその他の関係者の反省会を開催しておりますが、その席でもトイレの数については議論がされております。
昨年は管理棟の横をはじめ、臨時駐車場等、3か所に合計12基の簡易水洗式の仮設トイレを設置いたしました。あるときは仮設トイレが空いているにもかかわらず、常設トイレの前に列をつくるというところが見受けられ、その原因は議員がご指摘されているとおり、仮設トイレのレベルアップ、すなわちいかにきれいに維持するかにあるというふうに認識をしておりますので、花をテーマにした梅の宴の行事にふさわしく、また景観等にも十分配慮した、今後仮設トイレの設置、また増設を検討してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。

【質問】:原田 洋
  第1点の、コミュニティーバスを考えていられるというお話でしたけれども、できればもう少し具体的にその考え方を述べていただきたいと思います。要望としては梅の宴も間もなくその時期が来ますが、身体不自由な方、あるいは老人、幼い子供を抱えて車を持たないお母さん方、そういう人たちが必要とすると思います。さらに農林水産祭とか、あるいは商工祭など人の集まる機会に経済的に余裕のあるお年寄りの方などに来ていただければ、町が潤うのではないかと考えます。
次に、規制緩和ですが、バスが規制緩和になるとどういうことが起き、現状がどう変わっていくのかという見通しがありましたらお聞かせください。
バスを運行している企業では営業にならない路線は廃止する可能性もあるという発言がりましたが、町長のお考えの中では規制緩和によって便利になるのか、あるいは不便になると思われるのか、見通しがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

【回答】:米岡町長
  梅の宴とか身障者とか車のない方等を含めまして、目的別の運行ということでございますが、このたとえば老人会とか、あるいはその他の団体についての町内で目的場所に行くということになりますと、先ほどの答弁にもさせていただきましたが、マイクロバスの活用というものは考えられますが、このコミュニティーバスにつきましては、だいたい1回回れるのに20分くらいで目的地、あるいは1回の回遊が終わるようにしないと、なかなかそれ以上の時間がかかるというのは、利用者に不便をかえって与えることになりますので、運行の路線についてはかなり難しく、また十分検討しなければならないと思っておりますので、専門機関に全体の図面をおとした中での路線の関係も、この調査委託に入っておりますんで、より、小学生がどの辺にどのくらい住んでいるとか、あるいはご指摘の障害者や車のない方、その現況等も調査しながら、運行の区間を決めるというような作業になってくると思いますが、そういう意味で、もし老人会等でここへ行きたいというものがあれば、マイクロバスの活用を考えたいと思っております。
と申しますのは、ただ目的なしにグルグル走らせるというのは、いまのところは規制がございまして、町がやるわけにはいきませんので、どこか目的を決めた上で申し込んでいただいて、マイクロバスの活用をするということは、これから検討していきたいというふうに考えております。

次に、バス路線の廃止の件でございますが、当然赤字路線は廃止され、それから黒字の路線は逆にいま現有の伊豆箱根、箱根登山以外の大手バス会社も入り込んでくるというような関係がございますので、一方では便利になり、他方では業者にしてみれば厳しい状況になってくると思いますし、それから赤字路線については廃止になるということになりますと、特にこれから、あとから町でここを路線化してくれとお願いしたところも、まだ未決定な部分がございます。これについても、非常に暗い見通しというふうになってまいりますが、この赤字路線につきましては、2,3日うちに業者との話合いを持つ場がございます。この中で、町がこの赤字路線で、 町民の皆さんのご利用が多い場合には、町が改めてバスを購入して運行するよりも、業者にその不足分をいくぶん補てんしてでも、いまのバス路線を維持できる方法、それからなおかつ業者としても死活問題でございますんで、バスを提供しながら運営面での補助ということで、これからも廃止しないで続けていくとか、詰めていかなければならないというふうに考えております。
その辺の詰めを行いながら、できるだけ町民の皆さんに不便を感じさせないような、そんな意味でこれから進めていきたいと`思いますが、最後の便利になるのか、不便になるのかつていいますのは、不便になるんでコミニュティーバスを考えなきゃいけないということで、ご理解をいただきたいというふうに思っております。

【質問】:原田洋
  第2点:幕山公園の関連質問になりますが、駐車場の管理人、町の職員さんも寒空のもと、いつもご苦労様でございます。この駐車場の今年の状況についてお客様に満たされたのかどうか、また、来年は必要ないか、あるいは足りなかった場合の用地確保などの、見通しが立てられるのでしたら、お聞きしたいと思います。
トイレの増設については仮設トイレですということですが、いわゆるその最盛期の幕山、梅の宴の時期を指摘してありますように、管理棟横の仮設トイレが足りないということをしばしば聞いております。現在3基付いてると思いますが今後どのぐらい増設する予定であるか、お聞かせください。

【回答】:米岡町長
  駐車場の件でございますが、昨年も決して十分だったというふうには受け止めておりません。特に、平日は別といたしまして、日・祭日のピーク時には、とても現在の駐車場では対応はできかねております。それから、常に駐車場の用地の獲得ということで当たっておりますが、なかなかその期間だけの借用というわけにはいかず、年間を通じての借上げになりまして、もし数多くつくった場合、駐車場料金をいただいても、逆に持ち出しになってしまうということになると、かえって負担が多くなりますんで、多少駐車場がなくて困るくらいが、経営としての見方をするといいわけで、ただその辺が駐車場に対する苦情というものも出てまいりますんで、今後はできるだけ民間の方に、土地をお持ちの方に駐車場としての運営を促していきながら、この駐車場の問題は解決していきたいというふうに思っております。
また、特に来年からはバスが延伸をされまして、現在のあの細い部分の道路を抜けて、第3駐車場のところまでバスが運行される予定になっております。これからも、バス等の利用をなるべくお願いをしながら、この駐車場対策をしていきたいと思っておりますが、あまり行政が多く駐車場をつくりますと、民間の方で、いまその時期に駐車場をやる方も増えてきておりますんで、その辺の見極めをしながら、これから対策をしていきたいというふうに考えております

それから、管理棟のトイレの設置の数でございますが、現在よりもグレードアツブをするということになりますと、当然ある程度の広さもあるトイレということに、ゆとりのある卜イレということになると思いますし、この点につきましてはそれによっての場所の問題もございますんで、特にトイレ等も含めまして、梅の宴の実行委員会が全体を計画をしておりますんで、この実行委員会にできるだけ場所を考えながら、あの管理棟の横に重点的に仮設トイレの設置ということでお願いをしていき、そのような形を取ってまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

【質問】:原田 洋
  管理棟の横の狭隘部分について今後拡張する見通があるのお聞かせください。

【回答】:米岡町長
  管理棟の横に、細い道があるといったため、再質問をされましたが、この狭隘部分につきましては、スタートしたときから交渉をしております。人を替え、また方法も変えながら、相手の希望どおりにこちらの方で実行するからというところまで、こちらの方のすべてを条件の中に入れながら、交渉してきた経過がございますが、残念ながらまだご了解をいただいておりません。
ただ、今年につきましては、バスが、臨時バスが第3駐車場まで流れていくという関係で、警察の方でも水止めの部分が改善されないと、バス路線の延伸というものが認められないということで、水が林の方に入らないような形で、車止めまでを斜めに埋めて、車道の整備をするのが延伸の条件にされておりますんで、これによってかなり運転といいますか、運行は楽になると思いますんで、多少その点ではご了解を地主の方からいただきましたんで、多少違うかなという期待はしておりますし、またその点でのご了解がいただけましたんで、相手の気持ちも少しずつは動いてきているのかなというふうに感じる部分もございますんで、これからさらに諦めずに、あの部分の交渉はしていきたいというふうに考えておりますんで、よろしくお願いいたします。

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