湯河原町議会議員 原田洋・はらだひろし・

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平成8年6月2日 一般質問  原田 洋 (町議会に於ける質疑応答)

●学童保育所開設について要望

【質問】:原田 洋
  学童保育についてお尋ねいたします。
女性の社会進出に伴い、働くお母さん達が増加|しています。このため、学校から家に帰っても、家の人がいないいわゆる「留守家庭児童」が増加していると聞きます。
お母さん達が安心して働ける町、児童が心健やかに育まれる町づくりを推進することが多くの住民から求められていると思います。
町長の町政に関する所信にもありました「学童保育」について、町長のお考えをお聞きいたします。
1. 「学童保育」を実施する上での基本的な方針。町内3小学校において、留守家庭児童はどの程度の人数がいるかお答えください。
2. 県下では、学童保育が実施されている市町村がどのくらいあるか
3. 国や県の袖助制度はあるか?
4. 実施した場合の保護者の負担はどの程度が予想されるか?
  以上について町長のお考えをお聞かせください。

湯河原小学校学童保育所(平成23年度53名) 吉浜小学校学童保育所(平成23年度41名)


【回答】:米岡町長
  原田議員の質問にお答えいたします。学童保育につきましては、基本的には女性の社会進出を支える社会システムの一つとして、また特に働くお母さんを支援するシステムとして、行政が今後取り組むべき重要な課題であると考えております。
基本的には、昨年7月に職員によるプロジェクトチームである「まちづくり実践委員会」の「住み良い町づくり検討部会」の重要検討課題として位置づけ、研究を進めておりますので、その報告を待って、町の行政施策にいかしてまいりたいと考えております。
ご質問の実施の基本的な考えにつきましては、教育委員会や保護者の要請を受け入れながら、今後、実施に向けて検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
なお、細部な質問につきましては、教育行政に関わることですので、教育長が回答いたします。

【回答】:鈴木教育長
  学童保育に関しまして、具体的な4項目の質問についてお答えします。
第1点:留守家庭児童の調査についてのお答え。本年4月、町内の3小学校の1〜3年に在籍する児童760人を対象にいたしましての調査の結果、68人、約8.9%の児童が学校から家に帰っても家の人が誰もいない、いわゆる「留守家庭]でありました。

第2点:県下では市町村は37市町村、19市と18町村ですが、実施していますのはそのうちの18市7町です。
設置施設ですが、多くは専門の施設や地区会館などの集会施設、それから民間の借家等が充てられています。県下の全市町村の中で対象児童の内約5%の児童が留守家庭であり、このうち学童保育を受けている児童は釣3分゙の1、12,000人余りであるとの報告を聞いており)ます。

第3点:国や県の補助制度についてのご質問ですが、国では厚生省が、県では県民部に補助制度があります。この制度を利用して、学童保育システムの運営がなされております。

第4点:学童保育を実施した場合の保護者の負担について、県下の市町村の例では月額負担額は
          市町村が直接設置している施設        2,500円程度
          市町村が委託して運営されている施設  約7,300円程度
          市町村の補助金で運営されている施設  約9,200円程度
非常こ格差があります。このほかに保険料、子供のおやつ代などを保護者は負担をしておりますので、実際には5,000円から15,000円くらいと推測されます。
当町で学童保育を実施する場合ですが、施設面では既設の施設を利用することになろうかと考えられますけれども、この間、各地域会館を利用するということも、最も利便性にすぐれているのではないかと考えます。
中央区民会館や吉浜福祉会館にはすでに児童室のスペースも確保されておりますので、地域会館の有効利用対策と合わせまして、地区の皆さんや保護者の皆さん等に連携を図りながら、この問題について研究を進めていくべきであろうと考えております。

【質問】:原田 洋
  引き続き1、2点ご質問申し上げます。
施設についてですが、この2箇所は吉浜であるようで、地理的に片寄るような感じがいたします。
そして、交通の面、あるいは夏休みなどに福祉会館を利用するということになれば交通問題、夏休みの学童の出席率、利用率が多くなると思います。こういう面で駅周辺、交通の利便を勘案した場合、学校も3校が離れており、箇所を絞った場合は、駅周辺の方が理想ではないかと思います。
さらに実施することになるとして、保母さんとあるいは管理者的な人員が必要だと思います。その場合に町の職員として充てるか、あるいはボランティアを募集をするか、お考えがありましたらお聞かせください。

【回答】:教育長
  まず、施設の面ですが、確かにご質問の中にありましたように、東台福浦小学校、吉浜小学校、湯河原小学校、3地区それぞれ離れた所にございます。従いまして、2つの会館を利用しても、活用出来ないような学校が出てくる可能'性は多分にあります。
またこの、学童保育に関しましては、教育面と保育面、この両者がお互いに連携を取りながら考えていきませんと、学童保育の意味が薄れていく可能性も有りはしないかと、考えておりますので、関係諸機関との連携を図りながら、町として、学童保育の最適な方策を検討して参りたいと思います。

次に、当面の問題ですが、駅周辺というご質問ですが、これも今後の検討課題となっております。
管理者の問題ですが、これは各地域の方々にも相談をいたさなければいけませんが、他の市町村の例を見ますと、ボランティアが非常におおくなっております。従いまして、ボランティアとしてある一定の時間、低学年の小学生の保育に当たって頂ける方々の募集なり、或いは若しくは希望があった場合の希望に添うところの条件等、これも検討してまいりたいと思います。
学童保育につきましては、課題を解決しながら湯河原町として適切な方法を取って参りたいと考えております。

【質問】:原田 洋
  ありがとうございました。教育の部門ばかりでなく、今の答弁では民生、福祉の方にも関連するようですので、協議していただきまして、出来るだけ早急に実施していただくことを望み質問を終わります。

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